Drupal の競合相手すべてにフォーカスを合わせる

2011 年 4 月 15 日 - 13:08 -- ドリース バイテルト

時々、Drupal コミュニティーに属する僕たちの多くが WordPress に意識を向けすぎている気がする。

先週、僕はヨーロッパで何度か Drupal のプレゼンテーションをした。その1つはデロイト(Deloitte)社が主催したもので、組織の意思決定者(幹部や部門責任者)たちを対象としたテクノロジー関連のイベント。もう1つは Drupal Gov Days (政府や自治体を対象とした Drupal カンファレンス。2011/04/07~04/09 にベルギーの首都ブリュッセルで開催)。また、Drupal の開発に携わる数々の会社や規模の大きい Drupal ユーザー(企業や団体)たちとも、いろいろなミーティングがあった。

ヨーロッパでは Drupal がものすごくホットだと感じながら帰途に就いた。多数の会社が SDL TridionVignetteSitecorePolopoly などの企業向け CMS から Drupal へ移行している。それでも、状況によってはこうしたベンダーの製品が Drupal を制して売れることもある。僕たちが常に勝つとはかぎらない。ヨーロッパでは Typo3ezPublish など他のオープン ソース システムも Drupal と競合している。しかし、合衆国では実質、それらのシステムに出会うことはない。

これは重要な疑問を提起する。(Drupal)コミュニティーのなかで、SDL TridionEMC DocumentumVignetteSitecoreOpen Text (RedDot)、ClickabilityAutonomy InterwovenEPiServerPolopoly、あるいは FatWire をよく理解しているのは誰だろうか?コミュニティーのなかで「WordPress のことだったら何でも知っている」というのは誰か?その答えはこうだ。「そんなヤツはまず、いないだろう」。

WordPress から学べることはいくつもあるが、WordPress こそが(唯一の)ライバルだというわけではない。あなたが(Drupal で)自分の事業を築き上げ、Drupal(コミュニティー)にお返しもしたいのなら、(オープン ソースとは逆に)独占販売されている競合相手(商用 CMS)のいくつかについて学び、数々の大きな会社が Drupal に移行するのを助けてほしい。助けを求めている組織はたくさんあるし、そこで実際に収益をあげる見込みもある。その収益は、Drupal のユーザービリティー、多言語化(インターナショナリゼーション)能力やそうした他の分野を向上させるのに利用できる。

僕たちは WordPress から学ぶことができるし(実際に)学ぶべきだ。しかし、無防備な面ができないようにしよう。(これから)もっと多くの人々が(Drupal を)他の競合相手と比較し、(システム)移行の体験談を共有するようになるのを是非、見てみたいと思う。そうなれば、僕たちは全面的に学び、全面的に向上できるだろう。

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