Acquia:2012 年の回顧(3/3)

2013 年 1 月 14 日 - 21:30 -- ドリース バイテルト

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Drupal コミュニティー

Acquia は 2012 年にさまざまなかたちで世界中の Drupal コミュニティーに対する重要な投資を続けた。まず、僕たちは 2012 年に世界で開かれた 82 を超える Drupal イベントのスポンサーをした。これらのイベントは新しい人々を Drupal に呼び寄せ、既存の Drupal ユーザーが新しいテクニックを学習するのを助けた。僕たちは 110 名を超える Drupal スペシャリストを雇用している。かれらのほとんどは Drupal コミュニティーにおける重要なコントリビューターだ。これらのドゥルーパリストは 30 を超えるこれらのイベント(および Acquia 自らが主催したスプリント)に派遣された。Drupal の重要な問題についてコミュニティー内の他の人々と共同で取り組むためだ。

Acquia の OCTOOffice of Chief Technical Officer:最高技術責任者のオフィス)も拡張した。OCTO にはフルタイムで Drupal に取り組む専属のチームがある。彼らがかかわっているプロジェクトは次のとおりだ。

  • Drupal コア アーキテクチャーの案件群
  • Spark を通じたオーサリング エクスペリエンスの改善
  • コミュニティーがよりうまく協力できるようなプロセス変更を主導すること
  • Large Scale Drupal(大規模 Drupal)プログラムの形成。このプログラムは多数の企業のリソース(ノウハウ、経験、コードなど)を蓄積し、コミュニティー全体の利益になるソリューションを提供しようとするものだ。

また、最後になったが、Acquia はコミュニティー内の他の主要なコントリビューターたちに重要な作業を引き受けてもらうためのスポンサーになった。その作業とは、設定マネージメントconfiguration managementイニシアチブ、Web サービス、“Views in Core(Views のコア組み込み)などだ。

これからの展望

今年も僕たちはオープンソース思想の上に作られる製品とサービスを開発し続けていく。だから、2012 年と同様、Acquia にとっては重要な年になるだろう。

2013 年、Acquia ではライフサイクル マネジメントのアプリケーションへのフォーカスがより強化される予定だ。これらのアプリケーション群はデジタル コンテンツをモニターおよび最適化するためのツールを提供することによってすばらしいデジタル エクスペリエンスを作り上げるのに役立つ。

もちろん、僕たちは OpenSaaS および OpenPaaS という僕たちの理想を育て拡張するという活動も続けていくことになるだろう。また、必要とされる機能をすべて備えたソリューションを提供すること、それもよりシンプルにしたパッケージで提供することによって、PaaS への移行をいっそう容易にしていくつもりだ。それは PaaS、Drupal サービス、そして Application Performance Management を組み合わせることで実現していく。PaaS プロバイダーを選ぶなら迷わず Acquia と言われ続けるような包括的なソリューションを提示するためだ。カスタマーのみなさんの多くが気づかれたことだが、オープンなエコシステムを採用している PaaS プラットフォーム群はより速いビジネス価値を提供する。僕たちのパートナーは増え続けているが、彼らがオープンなクラウド プラットフォーム上でカスタマー向けソリューションを構築するのを後押しするよう僕たちは協力している。

これから 2013 年の進路を歩み始めるわけだが、僕たちはシリーズ E によって単独の調達としてはこれまでで最大の 3000 万ドルを確保したうえで、この年に入っていく。これらの資金は、僕たちが 2012 年に成長、成熟していったように 2013 年も成長、成功を確実に維持できるようにしてくれる。僕たち(Acquia)がどれだけ速く成長しようと、あるいは Drupal コミュニティーがどれだけ大きくなろうと、Acquia は行う業務すべての中核に自らのオープンソース思想を据えるつもりだ。結局は Acquia のスタッフたちと Drupal コミュニティーがこの思想にのっとってデジタル エクスペリエンスの未来を築いていくことになるだろう。それがオープンソース流儀だ。

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