コード フリーズと作業基準値(前半)

2013 年 2 月 25 日 - 14:42 -- ドリース バイテルト

(この記事は長いので前半と後半に分けました)

2 月 18 日(月)、Drupal 8 のフィーチャー完成段階Feature Completion Phaseは公式に終了した。当初のコード フリーズ期限であった 12 月 1 日から(これまでに)僕たちは作業進行中だったいくつものすばらしい機能をなんとか追加することができた。それは以下のようなものだ:

  • CKEditor での WYSIWYG 編集
  • インプレース編集
  • Entity Reference フィールド
  • Date and Time フィールド
  • 再編されたコンテンツ作成フォーム
  • Tour モジュール:操作ステップに応じたヘルプを提供
  • 多言語構成用の API サポート
  • 翻訳可能なエンティティーおよびフィールドの調整 UI:刷新され、使いやすさが大幅に向上
  • Drupal コア内エンティティー CRUD 用の RESTful な API
  • Views の出力形式のサポート:JSON、XML または拡張モジュールによって利用できるようになった他の形式に対応
  • 外からは見えない数々の重要な改善点:これらによって Drupal でのネイティブな ESI/CSI/SSI キャッシングに対応

ほかにも 2 月 18 日までにコミットできる予定だったがまだコミットに至っていない機能が若干ある。それらについてはまだ検討しているところだ。すべてをかんがみて、僕はコード フリーズ(期限)を延長したことをうれしく(よかったと)思っている。

これからどうなるのか?

僕たちはこれで Drupal 8 の「クリーンアップ段階"Clean-up" Phase」に入る。この段階では、既存サブシステムのリファクタリング(プログラムの振る舞いを変えることなくソースコードを変更すること)、各機能(フィーチャー)をよりうまく統合すること、既存機能の一貫性と統一性を向上させることにフォーカスが向けられる。この統一化が具体化していくと API が変わるかもしれないし、まだ(実際に)変わるだろうと思う。それでも、拡張(貢献)モジュール作者のみんなには是非、自分のモジュールを移植し始めることを勧めたい。というのも、Drupal 8 の API や全体的なデベロッパー エクスペリエンスに影響を与えたり修正を加えたりする時間がまだあるからだ。それはコード フリーズが近くなるとずっと難しくなってくる。

で、実際にこれからどうなるのか?

Drupal 8 にすばらしいフィーチャーをいくつも加えてきたこれまでの過程で若干の技術的な「借金」が貯まった。現在、Drupal コア Issue queue の作業基準値を優に超えている。重大(critical)なバグおよびタスクがゼロになったら、僕たちは Drupal 8 のリリース候補バージョン(Release candidate)に取りかかる。だから、全体的な目標は、基準値にかかわる案件(イシュー)の数を時間と共に減らしていくことだ。

それでも、動作が不安定になるようなこともなく Drupal 8 をよりよくしてくれる小さな機能もたくさんある。特に 8.1 か 8.2 に入れようと思って何度も改良してきているような点は、リリース期限を延ばすことなく 8.0 に入れられるのなら、8.1 や 8.2 までとっておくのはナンセンスだろう。

この目標を達成しやすくするため、catch と僕は、作業基準値の範囲内であるかぎり、いくつかの機能を RC1 までコアにコミットし続けることを認めるプランについて話し合った。リリースに向けての目安として、僕たちは重大なタスク/バグの基準値をコード フリーズの週から毎週 1 つ下げていく予定でいる。次のとおりだ。

  • 7 月 1 日:14
  • 7 月 8 日:13
  • 7 月 15 日:12
  • 9 月 2 日:5
  • 9 月 9 日:4
  • 9 月 16 日:3
  • 9 月 23 日:2

コード フリーズと作業基準値(後半)へ続く

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