オープン ソース Web プロジェクトへの期待と確信

2011 年 4 月 21 日 - 12:01 -- ドリース バイテルト

オープン ソースはソフトウェアを作って配布するのに最適な方法だ。それ以上の方法として確信できるようなものはほとんどない。どんな場合でもというわけではないが、オープン ソースを使った業務がひとつのビジネス モデルとして成立するケースはいくつかある。成立するのなら、それは素晴らしいことだ。うまく生活しながらうまく仕事ができるのだから。(ごく限られた人たちのための)ニッチ アプリケーションを除けば、僕はすべてのソフトウェア ニーズにとってオープン ソースこそが未来だと信じている。心から信じているので、オープン ソース ソフトウェアの構築に人生のうち 10 年以上の歳月を費やしてきた。決意が揺らいだことは一度もない。それどころか、その年月の間に僕の確信はより強まったくらいだ。

僕が確信する2つ目の要素は、今日の僕たちが知っているような従来型のホスティングは特注アプリケーションbespoke applications用のものになるだろうということだ。Web アプリケーションの作成とホスティングは、Platform-as-a-Service(PaaS)Software-as-a-Service(SaaS)がデファクト スタンダードになるだろう。それも特に、オープン ソース Web アプリケーションと組み合わせてだ。この点には、3年半前に Acquia を始めたときからずっと Acquia(という会社全体)を賭けているくらい、強く確信している。今ではその展望に市場の方が追いついてきたようだ。何年にもわたって眠っていたホスティング業界は「クラウド コンピューティング」によって推進される新しい改革サイクルを通り抜けていくのだ。

オープン ソースと PaaS や SaaS に関して、問題は、それが起こるかどうかではなく、いつ起こるのかということだ。移行は避けられない。それは 10 年かかるかもしれないし、20 年、あるいは 30 年かもしれない。しかし、それは単に時間の問題だ。PaaS、SaaS という用語が途中で消えてしまうこともあり得る。それでも、それらのコンセプト(自体)は必ず残ってホスティング業界を変貌(へんぼう)させるだろう。

賭けてもいいと思っていることがある。一定レベルの採用(普及)を目指すオープン ソース Web プロジェクトすべてに言えることだ。将来、そうしたプロジェクトが真の妥当性を得るには、PaaS と SaaS を提供する装備を持たなくてはならないだろう。これはエキサイティングなことだ。オープン ソース プロジェクトの新しいビジネス モデルを作ることになるし、それがオープン ソースの活動に燃料を供給することにつながるからだ。実のところ、僕は Acquia が他のオープン ソース プロジェクトやオープン ソース企業のお手本になれたらと願っている。そのためには(まだまだ)相当ハードに働かなくてはいけないが、そのための情熱や信念は間違いなくある。

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