ワクワクする発表だ。Mollom（本社：ベルギー、アントワープ）は Acquia（本社：米国マサチューセッツ州バーリントン）に買収された。
当分の間、Mollom は今日と同じ形で提供され続けることになるだろう。僕は Mollom の社長（general manager）としての役割を、ベン（Benjamin Schrauwen）は製品開発の統率を、それぞれ続行していく予定だ。Mollom チーム（スタッフ一同）も変更されることなくそのまま存続していくことになる。Mollom または Acquia のユーザーまたはカスタマーにとってはすべてがそのままであり続けるだろう。
もう 5 年近くも前のことになるが、ベンと僕が Mollom をスタートさせたとき、僕たちは何か重要なことをしたかった。ほとんどの人々がソーシャル Web というものを評価しようとしていた傍らで、僕たちは波の前へとパドリングして出ていった。近いうちに多くの Web サイトが、増大していくスパムおよびコンテンツの節度保持（moderation）に対処せざるを得なくなるだろうとわかっていたからだ。過去 5 年間で僕たちは自分の Web サイトにやってくるスパムの発信者（スパマー）たちと闘う数万人の人々を助けた。そのなかには世界をリードする組織がいくつもある。
僕たちはスタートしてからこれまでに 10 億近いスパム メッセージをブロックした。Web という場をわずかながらもよくするのに自分たちが役立てたということを目にするのはとてもやりがいがあった。それと同時に僕たちは健全なビジネスも構築した。すなわち、Mollom を首尾よく立ち上げ、6 名からなる 1 つのチームへと組織的に成長させた。
ソーシャルの波は成長し続ける。僕たちが支援している人々と組織は毎日増え続けている。しかし、今やソーシャルの波はあまりにも大きく成長した。僕たちはこれまでの成果に満足してあぐらをかいているわけにはいかない。探求すべきビジネス チャンスはまだまだある。そのうちのいくつかには僕たちもすでにしばらく取り組んでいる。
Mollom を Acquia に吸収することにはビジネス レベルで大きな意味があった。ベンと僕は、将来の製品開発の資金を用意し、事業を拡大するために Mollom の資本金調達を目指しているところだった。僕は長期間にわたってその調達のために自分の時間を割く必要に迫られるであろうことは明らかだった。ちょうど、Drupal を世界的にプロモートすることと Acquia の成長と拡大を進めることに僕がもっと集中したいと思っているときのことだ。Acquia が Mollom を買収したことによって、僕は Mollom に所属したままでいられるし、Mollom は僕たちの取り組みを加速するためのリソース（資金的、人的な資源）を得ることが可能になる。また（買収がなかった場合よりも）さらにエキサイティングな Mollom の将来を創造することだってできるだろう。僕は Drupal と Acquia に力をつぎ込むこともできる。手短に言えば、Mollom を Acquia ファミリーに迎え入れたことで僕は本当にワクワクしているということだ。
今後の僕たちを見ていてほしい！