Drupal Association におけるトップ異動

2012 年 6 月 28 日 - 18:25 -- ドリース バイテルト

僕は 2006 年に Drupal Association の立ち上げに協力した。それは、Drupal カンファレンスを企画実行し、僕たちのインフラ(下部構造)をサポートするのに必要な 10,000 ドル(本稿執筆時、約 80 万円)ほどを保持するための当座預金口座が必要だったからだ。その Drupal Association を、僕たちはたった 6 年の間にボランティア運営の組織から最大級のオープンソース非利益財団へと成長させた。今や、その運営予算は 300 万ドル(約 2 億 4,000 万円)に達し、フルタイム従業員は 8 名にのぼる。今日、僕たちは 18,000 人を超える開発者、9,000 人を超えるカンファレンス参加者、2,300 人を超える個人寄贈者、800 を超える組織、そして毎月 200 万人を超える到達数(リーチ)を持つ Web プレゼンス(drupal.org)をサポートしている。

それらの多くは 2 年前、理事に就任したジェイコブ レッディングJacob Reddingの功績だ(原文の肩書きは“Executive director”。企業の場合は「業務執行取締役」、「常務取締役」など)。ジェイコブの統率下で僕たちは活動を広げ、運営を効率化し、収入を格段に増やした。僕たちは Drupal コミュニティーが急激に成長するのを支えた。70,000 人ほどだったメンバーは 800,000 人を超え、コミッターは 700 人から 18,000 人を超えるまでになった。それでも僕らはまだスタートしたところだ。

ここに、僕たちは Drupal Association における重要な統率役の移行(予定)を発表する。今日ある組織にまで成長させるために根気強く効率的に働いてきたジェイコブが、残念ながら、年内にその役から降りるつもりであることを告げてきた。言うまでもなく、降板することはジェイコブにとって難しい決断だった。彼は適切な後任が見つかるまでその役にとどまることを了承してくれた。また、責務を委譲したあとも、ひとりのメンバーかつボランティアとしてかかわり続けていくつもりだそうだ。

この移行は Drupal Association の役員会にとって驚くようなことではない。ジェイコブの協力も得て、僕たちはこの準備と計画をもうしばらく前から進めてきた。Drupal Association はうまくいっている。僕たちはかつてないほどうまく組織化され、かつてないほどの勢いがある。

これが意味するのは、僕たちの目の前にはものすごい好機があるということだ。僕たちは次の発展段階に向かっている。そして今、その段階の土台を築く手伝いをしてくれる人を探しているわけだ。それは僕たちが最大のオープンソース非利益組織になるのを推進する後押しをしてくれる人物であり、経験を積んだ執行役員である必要がある。ジェイコブの責務を引き継ぎ、今後の数年で Drupal Association を 300 万ドルから 1000 万ドルの組織へと成長させるためだ。そして、その成長は、コミュニティー、プロジェクトとしての成長を僕たちがよりよく支えていくことにつながる。

もし、この仕事に興味があったら、または興味がありそうな人を知っていたら、是非、職務記述ページを見てほしい。強い統率力を発揮してきた経歴があり、非利益団体においてとてつもない成長を促進すること、広大で活動的なボランティア ネットワークと共同で働くことに興味がある人。そんな人にとっては本当に最大級のエキサイティングな機会だと思う。その人物は、Drupal コミュニティーと共に、世界の人々が Web サイトを構築する方法を変えるかもしれない。

分類キーワード: