(この記事は長いので前半と後半に分けました。前半はこちら)
コード フリーズ期間(4 月 1 日から RC1 まで)
コード フリーズの目的は、残っているバグを修正し、リリースの準備をすることだ。コード ベースの首尾一貫性を向上させることはもはや目的ではない。そのため、リファクタリングはしないようにする。そして、「これをこうできたらいいな」というレベルのことから「これをやらなくてはいけない」という事柄にフォーカスを切り替える。
コード フリーズになったら、そこからはベータ リリースを出し始める予定だ。貢献プロジェクトの作者たちは、自分のプロジェクトを移植、改良するためにそのベータ リリースを使用されたい。コード フリーズ期間には早いうちにスタートすることを勧める。というのも、問題を回避するのに必要であれば、まだ API を変更できるからだ。
サイト構築者たちには、それぞれ自分の開発用サーバー上で Drupal 8 の新しいインスタレーションをテストすることを勧める。
コード フリーズから RC1 までには次のことをしてほしい:
- Drupal 7 から Drupal 8 へのアップグレード パスを改良
- パフォーマンスの最適化
- セキュリティーの堅固化(けんごか)
- UI のマイナーな改善(微調整)
- ストリングとドキュメンテーションの改善
- コード フリーズまでにできなかった他のタスクのうち、コア コミッターたちが必要だと見なすもの。これらは「重大なタスク(critical task)」としてマーク付けされることになるだろう。
リリース候補版(RC)からリリースまで
ほとんどすべての重大なバグおよびタスクが解決して、Drupal 7 から Drupal 8 へのアップグレード パスが機能するようになったら、最初のリリース候補版(Release Candidate)をリリースする。これ(リリース候補版を試す期間)は、予定されているリリース日(2013 年 9 月ごろ)の前に少なくとも 2 カ月(2013 年 7 月ごろ(から))は行うことを目指している。
Drupal 7 サイトのオーナーたちには、それぞれ自分のステージング サイト上で、アップグレード パスをテストすること、そして貢献(拡張)モジュール群をテストすることを勧める。また、すべての貢献プロジェクトの作者たちには、Drupal 8.0 のリリース日までに安定したリリース版を作ることを目指して、それぞれ自分の移植を最終的に詰めていくことを勧める。
この開発段階における僕たちのガイド原則は次のとおりだ:
- 翻訳者の労作を保持するため、ストリングはできるだけ変更しないようにする
- ドキュメンテーションの労作を保持するため、UI はできるだけ変更しないようにする
- 早期採用者(early adopter:ベータ版や製品などを早い時期から試す人)たちを助けるため、RC から RC へのアップグレードをできるだけサポートする
- 重大な問題(critical issue)がある場合を除いて API を崩すことはできるだけ避ける
インプット(意見やアイデア)をくれた、ナサニエル キャッチポール (Nathaniel Catchpole (catch))、アンジー バイロン(Angie Byron (webchick))、アレックス ブロンステイン(Alex Bronstein (effulgentsia))、モシュ ワイツマン(Moshe Weitzman (moshe))の諸氏に格別の謝意を表したい。僕はこれらのガイドラインを進化させ続けていきたいと思っているのでフィードバックはいつでも歓迎する。