Spark 情報の更新:Drupal 内でのインライン編集

2012 年 5 月 30 日 - 01:23 -- ドリース バイテルト

Spark ディストリビューションの目標は Drupal 7 と Drupal 8 におけるオーサリング エクスペリエンス改良の構想を温めることだ。それを今月上旬に発表して以来、僕たちは初期段階の調査とデザイン(設計)を懸命に進めてきた。

Spark チームの主なフォーカスは Drupal におけるコンテンツ オーサリングと編集のエクスペリエンスを改良することにある。僕たちが優先順位のトップに据えた機能はインプレース編集だ。これはコンテンツやメニューなどを、別個の編集フォームへとナビゲートする必要なしに、ページ上でダイレクトに編集できることを指す。「本当の」WYSIWYG だと考えればいい。

Acquia のデザイン チームのメンバーたちは、いくつかの最も普及しているオープンソースおよび商用の CMS でインプレース編集がどう行なわれるかを分析するのに時間を費やした。それから、僕たちは初期のアイディアをいくつか、プロトタイプ(試作モデル)にし、それらをユーザビリティー テストにかけた。うまくいくことといかないことを見極めるためだ。テストを何度も繰り返した結果、Spark の全般的なデザインの方向性は妥当であることが実証された。それをここに報告できるのがうれしい。みんな、プロトタイプがすっかり気に入った。これで僕たちの初期プロトタイプを(ほかの人々と)共有するのにちょうどいい時が来た。実装に向けてギアをシフトできるよう、コミュニティーからのさらなるフィードバックを求めるためだ。

以下のビデオは5分ほどの長さだが、その HTML/JS ベースのプロトタイプをざっと紹介するものだ。Spark プロジェクトの背景に関する簡単な説明もある。

僕たちが目指しているのは、この機能を何よりもまず Drupal 7 用の拡張モジュールの形で提供することだ。それは drupal.org の“In-Place Editing”プロジェクトで存在していくことになるだろう。このモジュールは Spark ディストリビューションにバンドル(同梱)される予定だ。それが(みんなに)どう受けとめられるかに応じて、Drupal 8 のコアも、この機能の(実装)ターゲットにできたらと思っている。

技術的なアーキテクチャーの点からいえば、僕たちは現在、Spark 内で HTML コンテンツのインプレース編集に使用する WYSIWYG エディターを選定しているところだ。より速くテストできるものに到達するため、僕たちはさしあたって Filtered/Full HTML 形式のみをサポートすることに集中する予定でいる。

そのあとで、オーサリング エクスペリエンスのほかの分野へも手を広げていけたらと思っている。それに含まれるのは、Drupal ユーザビリティー チームが先陣を切って進めている、コンテンツ作成フォームの改良に協力すること、そして、ユーザビリティー グループで活発に議論されている、レイアウトの UI 機構などだ。Drupal ユーザビリティー チームはこれらの案件に関して驚くほどの成果を上げている。Spark チームの人員がすっかりそろったら、僕はそのチームが Drupal 8 へのそうした改良点の実装に協力しているところを見てみたい。そして、それを Spark ディストリビューションと共にリリースできるよう、Drupal 7 にバックポートする様子もだ(Spark チームが人材を新規採用中だっていう話はしたっけ?(^-^))。

ご覧のとおり、物事はうまく動き始めている。もし、あなたがこの機能にワクワクし、協力したいと思ったら、是非、Spark issue queue のディスカッションに参加して欲しい。

分類キーワード: