2012 年 10 月 24 日 - 21:58 -- ドリース バイテルト

Drupal コミュニティー作業部会宣言の草案

(この記事は長いので前半と後半に分けました)

(このブログ記事は governance issue queue にも投稿してある(http://drupal.org/node/1822314 を参照)。フィードバック(読者からの意見や感想)を1カ所にまとめるため、この記事にはコメントを付けられないようにした)

この夏、僕たちは初めての Drupal ガバナンス スプリントを組織(企画実行)した。そして、Drupal コミュニティーが成長し続けるのをサポートするには Drupal のガバナンス構造をどう発展させていけばいいか、みんなでじっくりと腰を据えて話し合った。そのミーティングの結果が、僕たちのガバナンスを発展させる方法についての一提案だった。

提案したそのガバナンス構造を設ける最初のステップとして、僕たちは「コミュニティー作業部会Community Working Group - CWG」の設立に着手した。僕たちはさまざまな部会を立ち上げようとしているのだが、これはその一つだ。Fedora コミュニティー作業部会から着想を得た Drupal コミュニティー作業部会の使命とは、drupal.org のさまざまな Web サイト、公式 IRC チャンネルおよびメーリング リスト上で Drupal プロジェクトにとって友好的かつ好意的なコミュニティーを維持することだろう。特に、コミュニティー作業部会の目的は、緊迫した状況を和らげること、生産的な議論を保持すること、Drupal コミュニティー内で生じた厄介な紛争(対立、いざこざ)にとってエスカレーション(ここでは「上訴」に相当)および最終調停のポイントとしての役を果たすことにある。

ランディー フェイRandy Fay、グレッグ ダンラップGreg Dunlap、デイビッド ストロースDavid Strauss、ジョージ ディメットGeorge DeMet、ドンナ ベンジャミンDonna Benjamin、ジェレミー ソーソンJeremy Thorson、ジェニファー ホッジドンJennifer Hodgdon、アンジェラ バイロンAngela Byronなどの協力を得て、僕たちはコミュニティー作業部会の宣言(charter:憲章。実質的には「規約」)の草稿を作った。この部会を公式に立ち上げる前に、みんなからのフィードバックが欲しい。みんなのフィードバックすべてに基づいて僕たちはその草案を練り直すつもりだ。ありがとう!

コミュニティー作業部会宣言(草案)

ミッション

コミュニティー作業部会Community Working Group。以下、CWG)の使命は drupal.org のさまざまな Web サイト、公式 IRC チャンネルおよびメーリング リスト上で Drupal プロジェクトにとって友好的および好意的なコミュニティーを維持することである。CWG は、緊迫した状況を和らげ、議論を生産的に保ち、Drupal コミュニティー内の扱いにくい紛争にとってエスカレーションおよび最終調停のポイントとしての役を果たす。

範囲 / 義務 / 責任

CWG の目的は、議論を容易(円滑)にし、紛争の調停補助を提供し、(その他すべてが失敗した場合は)自力で紛争を解決できない個人またはグループに対して懲罰的な行動を与えることである。媒体(例:Drupal.org、IRC、Twitter)または場所(例:ローカル ミートアップ、DrupalCon)にかかわらず、その(効力)範囲は Drupal コミュニティー メンバーに及ぶ。

CWG に固有の義務には以下のものが含まれる:

  1. 容易化(Facilitation:円滑化)紛争解決プロセスDrupal Code of Conduct(Drupal 行動規範) および他の文書を保持することによって、コミュニティー メンバーがほとんどの場合は自分たちの紛争を(独力で)解決できるようにする。
  2. 仲裁(Mediation:紛争当事者への強制力はない):紛争解決プロセスによっても解消できない紛争が生じた場合、CWG は紛争を直接的に解消するべく人々のための仲裁リソースを提供する、または CWG によって用意された1名の仲裁者を提供することができる。
  3. 調停(Arbitration:紛争当事者への拘束力がある):結果的に紛争の仲裁が行き詰まった場合、CWG は拘束力のある調停を行う権限を有する。たとえば、コミュニティー メンバー間の紛争解決が失敗した場合、CWG は drupal.org の Web サイト、公式 IRC チャンネルおよびメーリング リスト上における一時的な禁止または「タイム アウト(停止期間)」を強制する権利を有する。
  4. エスカレーション(Escalation:CWG を超えた対処):CWG の対処能力を超えた極端な紛争の場合(例:嫌がらせ、ストーキング)、法的執行機関および他の適切な組織体のうち一方または両方に通報すること。

Drupal コミュニティー作業部会宣言の草案(後半)

分類キーワード: