Acquia:2012 年の回顧(2/3)

2013 年 1 月 14 日 - 21:30 -- ドリース バイテルト

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指標および傾向

2012 年が進むにつれて、僕たちはクラウド コンピューティングに対する支持が増えてきているのを目の当たりにした。企業群はもはや「うちもクラウドにするべきか」ではなく、「クラウドへ移行するにはどうするのがベストか?」と尋ねてきた。(そうした場合)大抵は、Acquia の提供するオープンで弾力性のあるクラウド コンピューティングがその答えだった。PaaSPlatform as a Serviceも SaaSSoftware as a Serviceもさらに受け入れられ、成長を続けている。これらもまた、ビジネス ニーズに素早く対応する能力を提供してくれる。また、高価なインフラ(下部構造)やメンテナンスに投資するのではなく、必要なときにちょうど必要なだけのものを建造物(システム)に投入する能力も与えてくれる。僕たちのクラウド製品が成功したことはそのまま、Acquia が 2013 年もこの分野への投資と拡大を続けていくことを意味する。昨年、僕たちが目にした傾向としては、ひとつひとつの製品やサービスに対してひとつのマイクロサイト(microsite)を作り、多数のマイクロサイトがある状態になるのは、例外というよりはむしろ普通のことになってきている。だから、この分野への投資と拡大はなおさら重要だ。

2012 年における他の指標としては、金融サービス系の企業群および政府機関群が Drupal とクラウドに移行しているのに加わるかたちで医療および医薬品の業界でも移行する企業が増えてきたことが挙げられる。これらの業界は最近になるまでオープンソースにもクラウドベースのサービスにも慎重な姿勢をとっていた。こうしたソリューションが十分に安全で信頼できるものか心配だったのだ。クラウドでもフォールトトレランスIT 用語辞典の解説と高い可用性を備えられる。また、セキュリティーに対する要求も政府の法令順守に対する基準も自信を持って満たせる。そうした現実によって 2012 年にはより多くの企業がクラウドへと扉を開いた。2012 年に彼らがクラウドに移行したことで、ひとつの事実が一層、強まった。つまり、技術革新の自由、オープン ソリューションの機敏性は、大規模な企業にとっても中小規模の組織にとっても推進力となる要因であるという事実だ。

世の中の人々はスマートフォンやタブレットを含むさまざまなモバイル プラットフォームへとグングン移行している。それにつれて、それらのプラットフォームにおいてすばらしいユーザー エクスペリエンス(UX)を提供するというニーズがますます重要になってきている。IT はより多くの Web サイトの裏にある推進力になったが、2012 年にはそれ以上に UX もマーケティングとして重要になった。これに応えるべく Acquia は Spark チームを作った。これは世界でも最高クラスの Drupal エキスパート 5 名からなるチームだ。

Acquia は 2012 年に Mollom の買収もした。Mollom は Web サイトにおけるソーシャル スパムに対処するというチャレンジに臨むべく僕が設立した会社だ。ソーシャル メディアが爆発的に成長するなかでユーザーの作成したコンテンツも膨大に増えている。望まれないコンテンツに立ち向かうことはより重要な問題になってきている。Mollom はひとつの SaaS ツールとして Acquia の既存のサービス群にぴったりと収まる。

Acquia:2012 年の回顧(3/3)へ続く

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